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代表的な疾患

斜視

斜視とは、片目は正面を向いているのに、反対側の目が違う方向を向いてしまう状態のことをいいます。約2%のお子さんにみられる症状と言われています。お子さんの状態に応じて、経過観察や視覚訓練などの治療を行っていきます。

内斜視

外斜視

上斜視

下斜視

※右目を正常な位置とした場合

弱視

子どもの視力はモノを見ることで発達していきます。モノがはっきり見えにくい状態が続くと、視覚伝導路に適切な刺激が与えられないため、視力の発達が止まってしまいます。これを弱視といいます。5~6歳くらいまでの間に視力の訓練を行うことで、視力の発達が期待できます。

色覚異常

色覚異常は全く色が見えないというわけではありません。色の認識はきちんとできますが、他とは違う色に見える状態をいいます。その為、色の見分けや同色の「色合い」を区別するのが少し難しくなります。色を見分けることに苦労しているのを、学習能力に問題があると勘違いされ、色覚異常が見逃されているお子さんも多くいるため注意が必要です。

間違えやすい色の組み合わせ

赤 / 緑

青 / 紫

茶 / 緑

オレンジ / 黄緑

ピンク / 白 / 灰

緑 / 灰 / 黒

結膜炎

結膜とは白目の表面と瞼の裏側を覆っている膜のことをいい、なんらかの原因で結膜に炎症が起こる病気を結膜炎といいます。結膜炎は大きく分けて、アレルギー性と感染性と2種類あり、感染性には細菌による感染と、ウイルスによる感染が挙げられます。細菌性結膜炎は黄色ブドウ球菌など身の回りにある細菌に感染することで発症し、ウイルス性結膜炎はアデノウイルスなどに感染することで発症します。どちらも目が赤くなるのが特徴です。

仮性近視

仮性近視は本当(真性)の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことをいいます。症状としては近視と同様に近くのモノはよく見えるのに、遠くのモノが見えにくい状態になります。環境や遺伝など発症の原因は様々なため、特定するのは困難です。視力検査等で指摘を受けた場合は、仮性近視の可能性がありますので一度当院までご相談ください。

先天性鼻涙管閉塞

赤ちゃんや小さなお子さんで、ずっと目ヤニや涙が出る場合は先天性の鼻涙管閉塞の可能性が高いです。生まれつき鼻涙管(涙道)の鼻への出口に膜が張ってしまうことで生じる疾患で、生後6ヶ月でも症状の改善がみられない場合は、ブジ―治療を行い症状の改善を促していきます。